コルサコフ症候群(コルサコフしょうこうぐん)は、側頭葉のウェルニッケ野の機能障害によって発生する健忘症状である。これを記載したロシアの精神科医セルゲイ・コルサコフ(1854-1900)に因んで命名された。コルサコフ症候群の多くはビタミンB1の欠乏によって起こる興奮・譫妄症状であるウェルニッケ脳症が慢性化したものであり、主としてアルコール依存症に由来する栄養失調が原因である(外傷・脳卒中などその他の器質的原因によって起こる場合もある)。
長期記憶の前向性健忘と見当識の障害を伴う逆向性健忘が同時に起こるが短期記憶は保たれ、会話能力などの知的能力に目立った低下は見られない。コルサコフ症候群の患者は被暗示性が強く、過去の記憶と妄想の区別がつかなくなる。
回復可能な可逆的障害である。 意識障害や記憶障害は回復するけれども、しばしば誇張、誇大的傾向、自己感情の亢進、作話、情動過敏、被暗示性の亢進などの情意面の異状を主とする症状がしばらく残置することが多い。
今日、コルサコフ症候群?の症状の診られる患者さんを診療しました。
70代のお爺さん。
アルツハイマー?とも思いましたが既往歴とコミュニケーション状態
から診てコルサコフ症候群が妥当かなと思います。
確定診断は専門医に任せて一応家族の方に知らせておきました。
入れ歯の患者さん達の病歴から他科の疾患を見破るのは
楽しいです。
シャーロック・ホームズみたいで 笑
我が師Herbert Frickも病歴から色々と推論、考察して
無歯顎治療に役立てていたのを思い出します。
一瞬で病名が出てこないのでまだまだ勉強が足りない
と思い少し反省してます。
最近は他科の勉強がおろそかになってました。
秋のクイントの大会に来日してくるのでそれまでに
ネジを巻かないと