時折、麻酔がナカナカ効かない患者さんがいます。
大抵、お酒も強く(かなり)解毒・分解が早いためなのか
もしくは炎症が強すぎて効果が得られないのか。
いずれにしても、ブロック麻酔は意外に効果があります。
急速麻酔というのも一つの手立てです。
今日は通常であれば2時間は効果が持続するはずの
麻酔が1/4の時間つまり30分で切れてしまう体質の
患者さんを治療しました。
30分の間に1本は抜歯で2本形成
そしてアクリルでブリッジを作製。
患者さんも麻酔の効きにくいのと効果時間が短いのは
過去の経験上分かっていたのでブロック麻酔で対応しました。
おかげで、抜歯で5分、2本の形成で10分後は
アクリルでブリッジを作りながら麻酔が切れた後の痛みの度合いを
観察できました。しめて45分。
ブリッジはいつもよりスローペースで作り
逆に麻酔後の評価が分かって良かったです。
このブロック麻酔と言う手法はペインクリニックや
麻酔を専門で学んだドクターは分かるのですが、
一般のドクターは意外に知らないのですよね。
好奇心旺盛だった若い檜山先生は駆け出しの頃
ペインクリニックで当時ブロック麻酔の名医に御指導頂いて
覚えました。
あの頃は休日を使ってあちらこちらに行って
技術を盗んでました。
今日東京は雪でしたが、丁度ブロック麻酔を学んでいた時も
こんな雪の降る日だったのを思い出します。
あの頃の自分は今の自分をどう思うのか?
などと、一人クリニックで想像しています。
足掻いて、強がって、中身もロクに無いのに
虚栄心の塊で、エゴイストの檜山君。
今はタダのオッサンになってしまったけど
あの頃の檜山君はもう満足したのかな?
麻酔の効きにくい患者さんに出会うと
あの頃の(檜山君)を思い出して、懐かしかったり、恥じてみたり。
こんな考えをすること自体が年なのでしょう。