日本では入れ歯は寝るときは、外す。
檜山先生の治療する入れ歯は24時間装着が基本です。
もちろん、綺麗に洗うのは基本ですが
そもそも、自費で入れ歯を入れると言うのは
アルマーニのスーツをテーラーするのと同じなのです。
着ていて心地よく圧迫感も窮屈さもなく
着ているのを忘れて眠ってしまう。
入れ歯も同じように24時間入れっぱなしでも大丈夫なくらいで
初めて自費の入れ歯です。
そうでなければ、ただ素材が高価な入れ歯。
患者さんは騙されてはいけませんよ。
寝るときに外すというのは自費ではあり得ません。
誤嚥のレポートは脳軟化症の患者さんでありますが
これは本当に特別なケースで日常生活を普通に過ごせるのであれば
24時間入れっぱなしでも問題はないのです。
そこで、今日の症例。
5年前に治療て少しゆるくなってきたので
また作る事に。
この患者さんもこの5年24時間入れっぱなしです。
そうすると機能が回復してくるので当然
入れ歯そのものの形態も変化します。
5年前の表情と現在の表情は機能の変化で
良い意味で次の問題を提示してくれます。
また次の段階の入れ歯を作る事になります。
入れ歯だけでなくセラミックやインプラントも同じように
機能が回復すれば形態も変化する。
何処まで読み込めるか。
臨床の成功は入れて問題が有る無いではないのです。
その患者さんが変な言い方ですが亡くなられた時に
初めて評価される。
もし、檜山の治療した入れ歯をお棺に一緒に入れて
火葬になっていれば初めてそこで臨床の成功になります。
一瞬の成功には何の意味も無いのですよね。
人間は生きている。だから機能も変化もするし形態も変わる。
自然の摂理です。