今日は目黒鷹番から紹介の患者さんが来院。
右下にセラミックのブリッジを入れたら
咬み合わせがおかしくなって前歯にも影響が出てきたとの事
担当したドクターに何度もおかしいと訴えてたそうですが
模型ではちゃんとなっているから間違いないの一点張り。
ありがちです。
そもそも、模型が正確かどうかという発想にならず
居直る。
馬鹿ですね。
確かに、闇雲に何でもクレームをつける
所謂、モンスターペイシェントという患者さんもいますが
本当に滅多なことでは出会いません。
歯科から神経科、精神科送りになった患者さん達を
沢山治療してきましたが、単なる責任転嫁です。
今日は、有歯顎咬合の骨格との矛盾を解消するという
テーマの術式になって時間もかかりましたが、
何とか解消出来たようです。
この患者さんは以前、ホワイトエッセンス銀座で治療した
患者さんの妹さんで、わざわざアイネクライネ歯科まで
来院です。
大抵、紹介の症例は大変な事になっているので
気を引き締めてかかります。
模型であっているから大丈夫ですと言うドクターは
あまり信用しない方が良いですね。
合わせるべきは生体のほうなので
模型が患者さんではなく、そのセラミックを入れるのが
患者さんです。
不具合があればそれは失敗ではないのです。
セラミックは単に(物)なので作りかえるなり、
治療法を再考察すれば良いだけなのです。
模型とはちゃんとあっているという居直り自体が
失敗です。
人間の身体の中でも最も繊細なセンサー機能のある
口腔内・咬み合わせ。
不具合を訴えたらもう一度考え直すくらいは当然では?
我が師Herbert Frickと曰く
(医療に失敗は無い。患者さんと向き合うことを
しなくなった時が失敗。)
ヨーロッパ人らしい言い回しですよね。
この症例も年内にある程度目途を立てないといけないので
少し楽しみです。