5年前までは入れ歯の機能診査では
ナソメータというゴシックアーチで診査していました。
ヨーロッパでの経験とデンチャリスト達との交流の中で考案した
クワトロボールテクニック。
通常GoAは平面に投影されますが下顎運動は3次元なので
如何に立体的に表現するかをテーマに考案しました。
ナソメータというゴシックアーチで診査していました。
ヨーロッパでの経験とデンチャリスト達との交流の中で考案した
クワトロボールテクニック。
通常GoAは平面に投影されますが下顎運動は3次元なので
如何に立体的に表現するかをテーマに考案しました。
CRとCOの位置的違いが良く分かり
3D程ではないにしても線から面になって立体的に
表現されています。
咬合器上での後方運動調整の必要性に対する
エビデンスとしてもスイスで評価されました。
今回の症例は本来クワトロボールは必要ない症例でしたが
来年のセミナー用にデータサンプリングで行いました。
このテクニックで気をつけなければならないのは
1:咬合高径・顎位・仮想機能咬合平面が同時に採得されている事
2:spee,monsonカーブのテンプレートを正しくセッティングすること
3:ボールの位置はGERBER理論から機能咬頭の位置を割り出す事
4:義歯は基本的に臼歯誘導になるので表情感の確認が終わったら
下顎前歯を外して自由運動させる。
5:姿勢は座位でやや頭を下にむける
微妙な事はさらにありますが
このくらいは注意が必要です
Needlesが大昔に似たような手法の論文を出しましたが
咬合平面を平線で捉えていたので
矢印の描記は得られませんでした
半調節性咬合器を用いるのであれば
ジョイントを一度全て解放して限界点ごとに閉めていくと
このクワトロボールテクニックでChBも同時に為されます。
CR∈COの原理は歯科医療従事者は周知の事実なので
当然咬合器上で後方運動調整が求められます。
下顎運動が左右対称とは限らないので
この様に最低でも4点の立体的な運動と限界位置
そしてアペックスとセントリックオクルージョンが分かれば
後方運動調整が何ミリで人工歯の角度は何度でと
初めて実際の数値が分かります。