リヒテンシュタイン、ivoclar vivadent社の研究・研修所の
ディレクタールーム。
初めて渡欧して我が師Herbert Frickに呼び出された部屋。
普通は社外の人間は入れないのですが、10年前いきなり
呼び出されてビックリしました。
事の経緯は笑い話です。
先生は日本での講演・セミナーではちゃんと英語で話しますが
リヒテンシュタインでのセミナーではドイツ語が混じっているのです。
初日のセミナー後何か質問は?と聞かれたので
先生が英語でなくドイツ語で表現したフレーズをそのまま
英語の中に入れて質問したら、一瞬不思議そうな顔をして
質問に答えてくれました。
セミナーの初日終了後先生の秘書さんが
ディレクタールームで先生が待っていると伝えに来て
冗談が過ぎたから怒られるかな?とドキドキして
入室したら。
先生は笑顔でドクターヒヤマはドイツ語出来るの?
と笑って歓談です。
元々、ドイツ語は高校時代から興味があって
第二外国語大学時代ドイツ語だったので
専門用語と簡単な日常会話くらいは出来ます。
と答えたら、日本人でドイツ語が分かるドクターは初めてだ、と
褒められ?ました。
以来、このディレクタールームもノックして檜山です。
と言うとスルーして入れるようになりました。
研究中の新製品のデータや次の広告戦略など
企業秘密満載の部屋なのでいつもワクワクします。
先生が引退してもスタッフはまだ同じなので
また、数年後機会があれば行きたいと思います。
全ての始まりの部屋。
主は変わっても思い出は残ります。