ドイツの症例は見応えたっぷりで懐かしいですし
勉強になります。
以前、研究所からの依頼で表参道のクリニックにいらっしゃった患者さんは
本当に大変でした。
インプラントを上下で15本、ネジ止めで固定されていたのですが
ブラキシズム(歯ぎしり)で上下とも壊れてしまった症例でした。
幸い、インプラント自体は大丈夫だったのですが、
何のインプラントか分から無いので、研究所に問い合わせたら、
シンガポールのDr.Leeから直接電話があり、聞き取りにくい
シンガポールなまり(シングリッシュと言われてますね)を必死で
聞き取り、ライフコア社のインプラントで向こうから補綴用のドライバーや
トルクレンチ、その他色々必要な物を送ると言ってきました。
その先生もどうしていいか分から無かったと言っていて、尻拭いです。
まぁ、我が師Herbert Frick mit Herr Linderは無茶振りしてくるなぁ
と嘆きましたが、評価が高いと前向きに受け止めて、機材が到着して
治療スタート。3回の治療でしたが
無事に治療終了しました。
ブラキシズムは止められないので
こうゆう時はブラキシズムを起こしても力学的に成立する咬合を与えれば
大丈夫です。(GERBER理論の応用です)
あれから6年、未だに壊れてないと今度は中国に駐在してるその患者さんから
メールを頂きます。
帰国の度にメンテナンスにいらっしゃいますが、何せ檜山は
どこにいるのか分から無い。
研究所からの依頼患者さんなので、個人的に必要であればと
私のアドレスを教えておきました。
シンガポールのDr.Leeにもデータと治療術式をファイル添付でメールしたら
是非一度遊びに来て欲しいと誘われましたが、今の所シンガポールは
予定に入って無く、実現していません。
たまにメール交換くらいです。いつか逢えればいいなと思います